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ブログ6
ブログ6:側弯症にどうしてなってしまうのか?
(発症原因について)

今回はよくお受けするご質問で

「側弯症にどうしてなってしまうのですか?」(側弯症の発症原因)についてお話します。

当院に来院される多くの方がこのような疑問を持ってみえます。

 

「普段の姿勢が悪いから?」

「1種類のスポーツばかりをやりすぎた?」

「重たい荷物などを持ちすぎた?」

「何か食べるものが悪かった?」

「ケガをしたから背骨が曲がってしまった?」

などがよくお聞きする言葉です。

 

しかしこのようなことは側弯症の発症(病気の始まり)とは一切関係はありません。

何が原因なのかと言えば

「遺伝子」になります。

 

側弯症は「特発性側弯症」とも呼ばれるのですが、

この特発性という言葉は「突発・急に始まる」ではなく「はっきりとした原因がわからない」という意味を現す言葉です。

このように以前は側弯症になる原因はわかりませんでした。

 

しかし近年の研究により側弯症の発症にはいくつかの遺伝子が関与していることがわかってきました。

 

遺伝については2011年以降、日本の理化学研究所の研究により

LBX1 、GPR126 、BNC2 、PAX4

 

と呼ばれる4つの遺伝子に含まれる因子が関与していることがわかってきました。

 

これらの因子を遺伝子に持った方が、多くの場合に思春期(成長期)になると遺伝子の働きが活発になり背骨を曲げる力を働かせます。

この遺伝子の働きは成長期に入ると急にスイッチが入ったように働き始め、また成長期の終わりの頃になるとスイッチ切れるようにその働きは弱くなるそうです。

 

ですからこのいわゆる思春期の急に背が伸びる時期が特に注意が必要になってきます。

 

また「遺伝子」が関与しているため当然、「遺伝」もします。

ですからご家族やご親戚などの身内の方に側弯症の方が見える場合は、

特に成長期のお子様については注意をして背中・姿勢を観察してみてください。

但し、遺伝をすると言っても必ずしも発症するわけではありませんし、

たとえ親子や兄弟で発症をしたとしても、

皆さんが同じカーブの形状・同じカーブの角度まで進行するわけではありません。

そのカーブの程度は様々になります。

 

 

側弯症の発症には遺伝子が関係している以上、その発症を止める方法自体はありませんが、

成長期のお子様は注意深く観察をし、早期に発見することで、

進行の予防や改善をシュロス法では可能にしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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